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ヒーター素材でこだわりのペットマットを生産。採用の決め手は「担当者の細かな対応」

JERNANOジャパン株式会社は、さまざまなアパレル製品に活用できる「カーボンナノチューブ製のヒーター素材」を提供しています。薄くて軽量、柔軟性があるなど珍しい特徴を多くもち、すでにさまざまな日本企業の製品へ登用されている素材です。

しかし実際に「どうやって企画や商品化するんだろう……」という疑問がある方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、このヒーター素材と出会い、ペットが快適に過ごせるペットマットを開発した、ペット用品メーカーを直撃。この素材を採用した経緯や、商品開発や生産の流れ、製造に当たって工夫したことなどをお聞かせいただきました。 (今回はご希望により会社名とお名前を伏せております。)

第一印象は「面白い素材」自社の縫製工場で扱える点から採用

——はじめに、御社がJERNANOジャパンのヒーター素材「カーボンナノチューブヒーティングシステム」と出会った経緯を教えてください。

「カーボンナノチューブヒーティングシステム」とは、2021年に開催されたSDGs関連の展示会で出会いました。当社は洋服、犬具、フードなどのペット用品を企画製造、販売する会社です。コロナ禍が続き久々の展示会だったので、商品に使用できる新しい素材を見つけたいと思って参加しました。

その展示会でもっとも目についたのが、このヒーター素材。一目見たときに「面白い素材だな」「当社の商材とマッチするだろう」と感じましたね。

——なぜ御社の商材とマッチすると感じたのでしょうか。素材を採用した決め手も教えてください。

ヒーター素材が非常に薄くて縫製に向いているため、「当社の縫製工場でも扱えそう」と感じたからです。どんなに優れた素材でも、新たな加工方法が必要な場合は、別の縫製工場を手配しなければなりません。でもこのヒーター素材なら既存の自社工場で扱えると思ったから、採用しやすかったです。

採用の決め手となったのは、JERNANOジャパンの担当者が、非常にていねいに対応してくれたことです。従来から使用されている電熱線とこのヒーター素材の違いや、縫製に関する事柄まで細かくご説明いただきました。

また愛犬家でもあり、当社の製品作りに対する思いを汲んでくれたことも理由のひとつです。当社はただ安いだけの製品作りはしておらず、犬などのペットのことを真剣に考えたものづくりにこだわっています。こうした当社の方針にもマッチすると感じ、すぐに製品を企画製造しようと思い、このヒーター素材を採用しました。

素材に関する細かなフォローを受けながら、こだわりのペットマットを製造

——商品開発から生産に当たって、JERNANOジャパン側からはどのようなフォローがありましたか?

商品開発が決まってからも、たびたびていねいなサポートをしてもらいました。ヒーター素材を使って製品を作るのは今回が初めてだったため、企画の初期段階から細かな質問が自社内から頻出。その質問に対して一つひとつきちんとご説明いただけたので、とても心強かったです。共有された技術面などの根拠資料も、非常に参考になりました。

それから、販売店や営業担当者からの質問にも、快くご回答いただきましたね。詳しい知識まで教えていただけたので、製品を仕入れる販売店の方にとっても安心材料になったと思います。

——こうしたやりとりの末にできあがったペットマット。そのこだわりポイントを教えてください。

このペットマットは特に用途を限定していないのですが、主には体温調節が難しい幼犬や、高齢犬などにも心地よく過ごしてもらいたい、という思いを込めて作りました。


素材はオーガニックコットンを使用し、通年使えるようにしています。冬用にしなかったのは、夏場でもクーラーからの冷気が床の近くに溜まり、お腹を壊す犬がいるからです。その季節に合わせて、愛犬の調子を整えるために使用してほしいと考えています。

もっとも注意したのは、動きにくい高齢犬などが低温やけどを起こさないような仕様にすることです。そのため温度設定に関してはJERNANOジャパンにかなり相談し、動物病院の獣医にも話を聞いて製品に反映させました。


低温やけどを防ぐ機能など多機能を搭載。ヒーター素材についてはこちら


バッテリーつきならではの手軽さ。ペットが快適な空間を実現し続ける

——ペットマットを購入されたお客様からは、どのような反応がありましたか?

発売してまだ数ヶ月しか経過していないのですが、すでに「軽くて柔らかい」「ソフトな素材感で使いやすい」などの声をいただいています。

このペットマットにはモバイルバッテリーがついているので、アウトドアでの使用も想定していました。しかし意外だったのは、「コンセントがない部屋でも利用できるので便利」と、室内でも電源が取りにくい場所があるという声があったことです。

たしかに犬が好きな場所の近くにコンセントがあるとも限らないですよね。最近は電化製品が多くてコンセントも埋まりがちだと思うので、場所を問わず使用できる利便性は評価できると感じました。

——最後に、今後のものづくりに関する展望について教えてください。

我が社のアトリエは、元々レディースのアパレルのデザイナーやパタンナーなどの技術者が、犬や猫用のアパレル作りの奥深さにハマって、ペット専用メーカーとして会社を設立。今年で25年目になります。以前「ペット先進国」とされるヨーロッパにペット用品の視察に行ったことがありますが、想像していたより大味の製品が多いと感じました。

大型犬から小型犬まで動きを計算し、ペットそれぞれの生態に合わせ、細やかな配慮が行き届いた製品を作れるのは、日本のクリエイターのデザイン力や縫製技術が成せる技だと思っています。人間同様、ペットも長生きする時代になりましたので、今後もペットが快適に過ごせるような服や製品を生み出し続けていきたいです。

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